キャッシュフローゲームとは「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバートキヨサキが考案したボードゲームです。
キャッシュフローゲームには以下の4種類があります。
キャッシュフローゲームの種類
- 初級者用のキャッシュフローー101
- 中級者~上級者用のキャッシュフロー202
- 子供用のキャッシュフロー for キッズ
- (2019年度版)キャッシュフロー 日本語版
以前はゲームボードを購入する必要がありましたが、最近はiphone等のスマホアプリがリリースされ、かなり制限があるもののとりあえず体験することはできるようになりました。
このページではキャッシュフローー101等の他、スマホアプリ、オンラインの対戦、PC・WEB版等、現在プレイすることができるキャッシュフローゲームについて記載しています。
目次
キャッシュフローー101(初級者用)
出典:https://cashflow-game.jp/c101.htm
初級者用のキャッシュフローゲームです。
キャッシュフロー101は非常に優れたゲームで、これだけをしっかり理解出来たら十分です。他はおまけです。
ロバートキヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」または「キャッシュフロークワドラント」を読んだ後にプレイすることが推奨されています。
「行動する前に目標を決める」「財務諸表を書いて現在の状況を把握する」という行動開始前に必須な2点が抑えられており、プレイすることでお金の教養(ファイナンシャルIQ)も身に付く優れたゲームです。
キャッシュフローー101のルールについては以下のページで詳しく記載しています。
キャッシュフローゲームのルール・やり方を説明書より詳しく解説します
キャッシュフローゲーム会を2008年から運営している経験からキャッシュフローゲーム101のルールや手順、重要な点などを公式よりも詳しく解説しています。当会に参加する方には丁寧に解説をするのでやり方の予習はしなくても大丈夫です。
私もラットレースから抜け出すきっかけになったのがこのキャッシュフローー101です。
正直な話、個人的にはキャッシュフローー101から学べることが非常に多く、キャッシュフロー202は一度やっただけです。理由は後述しています。
お金の増やし方は至ってシンプルです。
「株や不動産の売買をする」「ビジネスを始める」「無駄遣いをする」等のお金が関わるイベントの度にご自身でどう動くかを判断します。
その過程でラットレースから抜け出し、ファーストトラックに行く、すなわち貧乏父さんから金持ち父さんにシフトするための考え方を学べます。また、何故貴方が現在貧乏父さんで、世の中には金持ち父さんがいるのかがわかります。
キャッシュフロー202(中級者~上級者用)
出典:https://cashflow-game.jp/c202.htm
キャッシュフローー101とキャッシュフロー202には幾つか違いがあります。
キャッシュフローゲームによる違い
- 最初から何らかの資産を持った状態からスタートする。
- 株の売買に空売りが加わる、オプション取引という手法ができる等、選択肢が増える。
- 会社が倒産し、株が紙切れになることがある。
- 不動産の共同購入やプレイヤー間の売買交渉ができる。
- ビジネスの買収やフランチャイズ化ができる。
- 保険や本の出版等、キャッシュフローー101には無い手段がある。
- 不労所得が総支出の2倍必要(キャッシュフローー101は不労所得>総支出でOK)
- ネットワークビジネスがある。
- OpportunityではSmall Deals、Big Dealsという大小のチャンスを選択するのではなく、キャピタルゲイン目的 or キャッシュフロー目的の2種類を選択する。
キャッシュフロー202と101の違いは手段の選択肢
キャッシュフロー202はキャッシュフローー101より手段の選択肢が広くなり、やりがいもありそうに感じます。
しかし、私はキャッシュフローー101だけで十分だと思っています。単純にボードゲームで遊びたいだけでしたらOKです。
理由は以下の通りです。
あまり意味が無い違い
- 株を購入する際に会社が倒産する可能性を検討できるなら良いが、検討材料が無くカードを引いたらいきなり倒産する。ただのマネーゲーム。
- 不動産の共同購入は普通やらない。修繕や売却、相続の際に揉める原因になる。知り合い同士で売買交渉も基本的に無い。
- 不動産の売買交渉も個人間でやることはまず無い。
- 不動産のオプション取引という非現実的な手段がある。
- ネットワークビジネスが強すぎる。本来は他の手段より結果が出る確率がかなり低い。
- 本の出版は継続的な不労所得にはなりにくい。どちらかと言うと本を出版してブランディングをして、本来のビジネスで儲けるための手段。
以上のことから、現実味が無く現実の行動の変化に繋がりにくい。
キャッシュフローー101が良い教材で、キャッシュフロー202は利益を目的として追加で作られたという印象。
キャッシュフロー202の良い点は「不労所得が総支出の2倍必要」ということです。
ラットレース脱出後の生活も当然考えないといけません。他の追加要素はおまけです。
キャッシュフローー101を正しく学べば現実で行動するための準備は整います。
運営者
遊び目的の場合を除きキャッシュフロー202をやるより、キャッシュフローー101で学んだことを活かして行動準備(目標設定とキャッシュフローシミュレーション)に時間を割くことがお勧めです。
収入を増やすための手段を知りたい方は多いですが、手段は人それぞれです。「計画無くして実行無し」ですのでまずは計画を立てましょう。
そこまでできれば目標に合った手段選択と日々の行動を決め、その後はキャッシュフローゲームを卒業し、決まった行動と勉強に時間を割けば良いです。
行動前の土台作りより手段ばかり考える人にとっては、キャッシュフローー101よりキャッシュフロー202中心のプレイがお勧めです。
キャッシュフロー for キッズ
出典:https://cashflow-game.jp/ckids2.htm
キャッシュフロー for キッズは6歳以上の子供向けです。
子供向けのためとても簡単で、不労所得を増やすチャンスもたくさんあります。
ルールも不労所得が支出を上回ればゴールというシンプルなものになっています。
子供の頃からお金の教養を身に付けてもらうためには良い教材です。親子のコミュニケーションツールとしても役立ちます。
頭金、株式、ローン、財務諸表など子供にはまだ難しい用語も出てきますが、頭に入れておくと将来的に役立ちます。
年金不安や人口減少など、今の子供の世代は給料からの貯蓄だけでは厳しくなります。
今から少しでもお小遣いの管理や支出に対する考え方、勤労収入以外の柱のこと等、子供の頃から学んでおくと将来のことを考える時期になったタイミングで選択肢が増えるはずです。
とは言っても一番の教育は親が背中を見せることですので、貴方自身が理解し行動に移していないと子供の行動も変わらないかもしれません。
運営者
(2019年度版)キャッシュフロー 日本語版
2019年にキャッシュフロー101のリニューアル版としてリリースされました。
改良されたことを期待して私も買ってプレイしてみましたが、改悪点が多く残念ながらプレイする価値が有るとは言えないという感想でした。
マネーゲームに終始し、リスクに対する考え方も甘くなるように作られているため、勧誘する側にとっては良いツールです。
詳細は別記事にする予定ですが、簡単にまとめると
(2019年度版)キャッシュフロー 日本語版
- ネットワークビジネスや不動産会社またはブローカーにとっては優秀な営業ツール
- これから投資やビジネスを始めて収入アップに繋げたい初心者にとっては不利なボードゲーム
- 解説不要の遊びためのゲーム
キャッシュフロー101
そのため当キャッシュフローゲーム会では引き続きキャッシュフロー101を使っています。
キャッシュフローゲームをやる方法は色々ある
キャッシュフローゲームをプレイするには4つの選択肢があります。
キャッシュフローゲーム体験方法4つ
- ゲームボード(キャッシュフローー101、202、for キッズ)を購入して自宅で
- iphone等のスマホアプリを一人で、またはオンライン対戦(キャッシュフローー101 NET)
- PC・WEB版
- キャッシュフローゲーム会に参加
一つ一つについてこれから解説します。
キャッシュフローー101、202、for キッズ、2019年版を購入する
購入できるのは4種類で、各ゲームボードの定価や中古価格は以下の通りです。
※2021年9月時点。
キャッシュフローゲームはプレミア化の傾向
●初級者用のキャッシュフローー101
定価:21600円、amazonや楽天:32000円程度、中古:18000円程度
●中級者~上級者用のキャッシュフロー202
定価:15120円、amazonや楽天:25000円程度、中古:17000円程度
●子供用のキャッシュフロー for キッズ
定価:12960円、amazonや楽天:10000円程度、中古:7000円程度
●(2019年度版)キャッシュフロー 日本語版
定価:19800円、amazonや楽天:19000円程度、中古:無し
キャッシュフロー101は以前はamazonや楽天でも定価付近で買えましたし、東急ハンズにも売っていました。私は東急ハンズで実際に見て、amazonで買いました。
しかし、現在は生産中止になっているようでプレミア化しています。英語版でしたらもう少し安いようです。
ヤフオクやラクマ・メルカリだともっと安く買えることがあります。
ラクマやメルカリのようなネットフリマだと激安で売っていることもあるので、買いたい人は時々チェックしてみて下さい。
ただし、買えたとしても以下のことを考えるとハードルが高いです。
結局押し入れに眠る
- 中古でもそれなりに高い
- 一緒にプレイする人を探すのが大変
- そんなにたくさんプレイする必要が無い
私が主催しているキャッシュフローゲーム会の参加者にも「購入したけど結局わからないから参加した。一緒にやる人もいないので押し入れに眠っている」という人が過去に何人もいました。
2008年からキャッシュフローゲーム会を主催しているとボロボロになるのですが、買い換えるのではなく過去の参加者で押し入れに眠っている方から譲って頂いています。
ちなみに「金持ち父さん貧乏父さんの著者であるロバートキヨサキはキャッシュフローゲームを売るために金持ち父さんシリーズを書いた」と言われています。
製造原価なんて大したこと無いでしょうから、利益率を考えると納得ですね。
スマホアプリやPCでオンラインプレイ
オンラインでプレイすることも可能ではあります。
詳細は下記ページに詳しく記載していますが、ここでも簡単に説明します。
iphone等のスマホアプリで安価にプレイ
ゲームボードを購入しなくても、iphone等のスマホアプリでも体験できます。費用は月額330円とゲームボードを購入するより非常に安価です。
「一人でプレイできるので一緒にプレイする人を探す必要が無い」「廃盤だけど最新版よりクオリティが高いキャッシュフローー101が出来る」等、メリットも多いです。
※キャッシュフロー for キッズはありません。
スマホアプリ版の体験レビューについては下記の記事に記載しています。
キャッシュフローゲームのスマホアプリ版を実際にプレイしてみたので体験レビューと解説を記載しました。結構詳しく書いたので興味がある方の参考になると嬉しいです。
誰かとプレイしたい場合はオンライン対戦も可能です。(キャッシュフローー101 NET)。
ただし、繰り返しになりますがiphone等のスマホアプリでプレイするのはオススメしません。現実に活かすよりゲームを攻略することが優先になりますし、一緒にプレイする人も貧乏父さんです。
また、アプリだとカードの判断以外はプログラムに任せることになるため、あまり頭に入りません。財務諸表についても自分で順序を考えながら紙に書けるようになった方が勉強になります。
楽な方ばかり選んだり、土台が無いのに効率ばかり考える人は得られるものが少なくなります。
お勧めしない理由は以下の記事でも詳しく解説しています。
キャッシュフローゲームはゲーム的な動きと現実に活かすための動きではコツ・攻略法が異なります。行動が変わらないならプレイする意味が無いので、現実に活かせるように意識することが重要です。
PC・WEB版は無料でプレイできる
iphone等のスマホアプリとほぼ同条件でキャッシュフローー101(web版はCashflow Classic)を無料でプレイできます。
オンライン対戦もできます。
※現在はキャッシュフローー101のみで、キャッシュフロー202やキャッシュフロー for キッズは無いようです。
しかし、一つ難点があります。それは、英語版のみということです。
英語が得意な方はiphone等のスマホアプリではなくPC・WEB版でプレイしても良いと思います。
ただし、スマホアプリと同じ理由でPC・WEB版もオススメしません。
Cashflow Classicについては下記の記事で解説しています。英語が苦手な方でも概要がわかるようにしています。
キャッシュフローゲームPC版のプレイ記録と解説です。やってもよくわからない、英語版だから難しい、という方は読んでみてください。
キャッシュフローゲーム会に参加して解説を受ける
キャッシュフローゲームは正しく学ぶと優れた教材になります。重要なのはキャッシュフローゲームを体験することではなく、何を学び、どのように実践するかです。
キャッシュフローゲームを初めてプレイする人の大半は金持ち父さん貧乏父さんを読んだばかりの初心者、つまり貧乏父さんです。
初心者の友達同士で集まったり、iphone等のスマホアプリで一人でやる or オンライン対戦をしてもボードゲームで遊んでいるだけになり、現実に活かすためのヒントを得るのは難しいです。
結局何をやれば良いのかわからず手近な株や不動産をやってみようとなるだけで、キャッシュフローゲームをやってもやらなくても行動が変わらないならやる意味がありません。
そのような方はキャッシュフローゲーム会に参加し、丁寧な説明を受けながらプレイするのがお勧めです。
「まともなキャッシュフローゲーム会なら」主催者自身が投資やビジネスでも収益をしっかり得ており、説明も実体験や確かな情報に基づいたものになっているはずです。
ネットで探すとたくさん見つかるキャッシュフローゲーム会の見分け方や勧誘されたときの断り方、必殺ワードについて記載しています。友人からの誘いだから安心だと思ったら大間違いです。
価格は500円~1000円が多いので交通費次第ですが大きな負担にはなりません。私が主催しているキャッシュフローゲーム会も1000円です。
安価だと勧誘があるのではないか等思う方がいらっしゃいますが、大人数を集めない限り正直2000円でも3000円でも利益なんて微々たる違いですし、これから稼ぎたいと思っている人の負担を大きくするのは気が引けるので1000円にしています。
会場費も800円なので1000円の徴収でも赤字になりません。
会場がわかれば会場費も調べたらわかることが多いので、参加費が安い割に会場費がそれなりの価格の場合、事務所で開催している場合は注意が必要です。
東京以外に名古屋や大阪等でも開催されている
キャッシュフローゲーム会は東京で開催されていることが多いですが、その他にも名古屋、大阪、福岡、沖縄等でも開催されています。
ただし、私が知っている限りではほぼ全てがネットワークビジネスの勧誘です。
名古屋のキャッシュフローゲーム会に行こう♪~楽しい名古屋のゲーム会情報!以外でネットワークビジネスや投資商品の代理店ではなく純粋に投資をされている方が主催しているキャッシュフローゲーム会を知りません。
東京も殆どがネットワークビジネスの勧誘です。不動産をやっていると主催者情報に書いてあっても、参加したらネットワークビジネスの勧誘をされたという話を何度か聞いています。
キャッシュフローゲームからの勧誘についてはこの後に記載しています。
キャッシュフローゲーム会は怪しい?勧誘される?
結論から言うと「勧誘はある」「怪しい主催者が多い」と思った方が良いです。
さすがに宗教の勧誘は聞いたことが無いですが、95%以上はネットワークビジネスの勧誘だと思って間違いないです。
キャッシュフローゲームを悪用した怪しい勧誘
キャッシュフローゲームは金持ち父さんの考え方を学べる優秀な教材である反面、ネットワークビジネス・マルチ等の怪しい勧誘に悪用されています(主にニュースキン・モデーア)。目的を明かしている会は皆無なので騙されないように注意が必要です。
ネットワークビジネスや質の低い投資話の勧誘をされても断れば良いだけなのですが、それまでの時間が無駄になるので主催者についてよく調べてから申し込みをした方が良いです。
ただし、勧誘されること自体を過剰に恐れたり、個人情報に異様に敏感で偽名まで使う人が過去にいましたが、そのような方は参加されない方が良いです。
主催者側の立場で言わせてもらうと、「こういう人には会いたくない」
- 勧誘を過剰に恐れる人
- 偽名を使う人
警戒心が強すぎる方は他の参加者もいるのに会話が刺々しく、あまり会話もしたがらず、正直帰って欲しいと思ったことがある。
偽名を使う=嘘をついている不誠実な方ですし、「名前すら明かせないけど丁寧に教えて欲しい」という自分勝手な方とは会いたく無い。
それでいて、自分にメリットが出ると感じたらすり寄ってきます。
そのような方はどこに顔を出してもまともな方は距離を置きますので上手くいきません。それでも相手をしてくれる人は貴方自身ではなく、貴方のお金を見ている人です。
「人間関係を無視した行為をしない」という最低限の常識の話です。
キャッシュフローゲームは金持ち父さんの思考を学べる優秀な教材
ネットワークビジネス勧誘の温床になったことで怪しい評判が立っているのが非常に残念ですが、キャッシュフローゲーム自体は優秀な教材です。
私自身も投資家から金持ち父さん貧乏父さんを勧められ、キャッシュフローゲームを体験したことがラットレースから抜け出すきっかけでした。キャッシュフローゲーム会に参加すると貴方と同じく「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだばかりという方が参加していることが多いです。
キャッシュフローゲームが開催されていない地域の方は難しいですが、一都三県や名古屋・大阪に近い地域に住まれている方だったら参加しやすいはずです。
当キャッシュフローゲーム会には関東だけでなく大阪や九州、北海道の方も参加されています。時間やコストの節約を優先すると結局無駄が多くなり、結果的により多くの浪費に繋がります。
キャッシュフローゲームを自腹で購入するよりはかなり効率的ですので、一度信用できそうなキャッシュフローゲーム会を探して参加されてはいかがでしょうか。