
キャッシュフローゲーム会に参加し、現実的な解説を受けながらプレイすることを希望されている方は当キャッシュフローゲーム会トップページをご覧下さい。
ここではキャッシュフローゲーム(キャッシュフロー101)のルールや進行手順、行動の意味について解説しています。
どこのホームページよりも、そして公式の説明書よりも詳しく解説しています。
公式の説明書は結構簡潔ですので、困った方は当ページを参考にして下さい。
ルールの前に:買うよりキャッシュフローゲーム会に行くのがお勧め
物事には「とりあえず経験して自分で考えた方が良いこと」と「まずは人に教わってから考えた方が良いこと」があります。
キャッシュフローゲームおよびラットレースから抜け出すための行動は後者です。
キャッシュフローゲームは何も考えずルールに沿ってやるだけだとただのマネーゲームとなり、本質は理解できません。
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キャッシュフローゲームのコツ・攻略法と現実に活かすポイント
キャッシュフローゲームはゲーム的な動きと現実に活かすための動きではコツ・攻略法が異なります。行動が変わらないならプレイする意味が無いので、現実に活かせるように意識することが重要です。
「株を買う等して資金を増やして不動産等の不労所得を作るんだな」とキャッシュフローゲーム101をやらなくても考えればわかることを再確認するだけになり、結局現実で何をやれば良いかわからないままになってしまいます。
その結果、定価で約2万円も出して買ったのに1~2回やって押し入れに眠ることになっていたり、アプリやウェブでやってゲームで勝つことだけを目的にして現実を無視した動きになり、現実には何も活かせない人が非常に多いです。
キャッシュフローゲームの本質は「お金を増やす手段」ではなく「お金を増やすための行動の仕方」を学べることです。
また、株や不動産においても現実の手段とは大きな隔たりがありますので、キャッシュフローゲームと同じ感覚でやると失敗します。
現実で行動している主催者のキャッシュフローゲーム会に参加し解説付きでプレイすると、最初は何もわからなくても遊んでいるうちに自然とお金に関する知識や判断力が身に付いていきます。
現実で何をやるべきかもわかるので、買うより参加した方が得られることは圧倒的に多いです。
そして、参加費用も1回1000円程度ですので安く済みます。
ただし、キャッシュフローゲーム会はホームページには記載していないのに参加してみたらネットワークビジネスの勧誘だったというケースが圧倒的多数ですのでご注意下さい。
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キャッシュフローゲームを悪用した怪しい勧誘
キャッシュフローゲームは金持ち父さんの考え方を学べる優秀な教材である反面、ネットワークビジネス・マルチ等の怪しい勧誘に悪用されています(主にニュースキン・モデーア)。目的を明かしている会は皆無なので騙されないように注意が必要です。
当キャッシュフローゲーム会も定期的に開催しています。
主催者は行動前の準備を重要視していること、および行動は投資・ビジネス両方経験がありますのである程度は経験も含めたお話ができますので、興味がある方はご参加下さい。
キャッシュフローゲーム会が開催されていない地域の方は買うのも有り
キャッシュフローゲーム会が開催されていない地域にお住まいの方は買っても良いと思いますが、一度はどこか信用できそうなキャッシュフローゲーム会を探して参加されることをお勧めします。
当キャッシュフローゲーム会には東京・千葉・埼玉・神奈川の方が殆どですが、全国からこのためにいらっしゃった方も多いです。
名古屋でしたら⇒キャッシュフローゲーム会に行こう♪~楽しい名古屋のゲーム会情報!が投資をしている方が主催していてお勧めです。
他はネットワークビジネスや投資商品の代理店としての活動がメインになっているところが多く、投資やビジネスで(本当に)稼げている方主催のキャッシュフローゲーム会は知りませんのでご自身で探してみてください。
キャッシュフローゲームのルール・やり方
ここからキャッシュフローゲームのルール・やり方と進行手順を記載していきます。
当キャッシュフローゲーム会に参加される方には進行しながら詳しく解説します。
キャッシュフローゲームをやる前に見ても覚えられないので、予習はしなくても結構です。
「最初は全くわからないのが当たり前」というくらいの姿勢で参加して下さい。
キャッシュフローゲームのボード全体について
ラットレース(内側の円)
労働の対価として収入を得ている人達。貧乏父さん。
- 例:正社員、派遣社員、フリーター、自営業(自分もお店にいる等労働している場合)
- メリット:収入が安定する、ミスして損害が出ても自腹を切る必要が無い、社会保険料を会社が半分負担してくれている・退職金がある等会社が生活をある程度保障してくれている。
- デメリット:労働力を提供しないと収益が得られないため、常に時間に追われている。そのためお金持ちにはなれても時間持ちにはなれない。
ファーストトラック(外側の枠)
不労所得だけで生活している人達。金持ち父さん。
- 例:投資家、ビジネスオーナー
- メリット:働かなくても生活できる収入がある。毎日が日曜日。人間関係も時間の使い方も全て自由に選べる。
- デメリット:損害は全て自分持ち。リスク分散とリスク管理を徹底、または安全資産を中心にしないと失敗したらラットレースに戻ることになるが、再就職が難しい可能性が高い。
まずはラットレースからスタートし、必要な条件を満たすことでファーストトラックに移ることができます。
詳細は後述します。
キャッシュフローゲーム開始前の準備
キャッシュフローゲームはサイコロを振って進める前に幾つかやることがあります。
現実においても非常に重要な箇所ですのでしっかり準備しましょう。
プレイする時間を決める
キャッシュフローゲームでは明確なプレイ時間は決められていません。
人生ゲームのように全員がゴールに着いたら終わりというルールもありません。
そのため、プレイ時間を決めないといつまでもダラダラ続けられます。
しかし、キャッシュフローゲームをプレイするときは時間を決めることをオススメします。
何故なら、人生と同じで全員がラットレースから抜け出せたり、人生のゴール(=夢・目標)を達成できるわけが無いからです。
私のお勧めは2時間です。
2時間やれば結構進行でき、ゴールできる人も出てきますし、二極化もされて明暗がはっきり分かれ、結果が出た人との比較と考察もできます。
また、例えば貴方の年齢が40歳だとします。
すると、30分毎に5年が経過したという設定になりますので、
- 30分経過:45歳
- 1時間経過:50歳
- 1時間半経過:55歳
- 2時間経過(終了):60歳。定年退職
と考えることができます。
もし時間内にラットレースから抜け出せなかったら『定年退職まで頑張ったけどラットレースから抜け出せず定年退職を迎えた』となります。
何をするにしても期限というのは重要ですので、キャッシュフローゲームにおいても期限を決めて、時間内にどうゴールするのかを考えてリスクと効率のバランスを考えながら動くことがお勧めです。
好きな色(ラット、チーズ、コイン)を選ぶ
6色の中からコマ(ラット)、チーズ、コインの色を決めます。
ここは特に重要ではありませんが、キャッシュフローゲームはすごろくなので現実と同じく運の要素も重要です。
ご自身の運を引き寄せそうな色を選びましょう。
ゴールを決める(チーズを置く)
ファーストトラックのマスにピンクのマスがたくさんあります。
これらは「これが出来たら楽しそう」「こういう人になりたい」という内容のマスになっています。
この中でご自身に一番合うもの、ワクワクするものを一つだけ選んでチーズを置いて下さい。
現時点では緑のマスは無視して下さい。置けるのはピンクのマスだけです。
チーズを置いた場所が今回の貴方のゴールです。
そこに止まってお金を支払うことができたら今回のキャッシュフローゲームのゴールとなります。
現実と同じでゴール(=目標)は人それぞれ異なります。
そのためキャッシュフローゲームも「お金がたくさんある人が勝ち」ではなく「人生楽しんだもの勝ち」というルールになっています。
ココがポイント
私個人の意見ですが、キャッシュフローゲームで一番重要なのはこのチーズを置く場面だと思っています。
現実でもゴールを決めて動いていますか?
決めていないで手段ばかり考える方が非常に多いですが、ゴールが無いなら走る必要は無いです。
キャッシュフローゲームでは大きなゴールを設定しますが、現実はそうではありません。
大きい・小さい関係無く、一つである必要もありません。
とても重要なことなのでキャッシュフローゲームだけの話ではなく現実の目標も考えてみて下さい。
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行動計画とキャッシュフローシミュレーション
収入を増やすための手段を知りたい方は多いですが、手段は人それぞれです。「計画無くして実行無し」ですのでまずは計画を立てましょう。
職業を決める
職業カードの中から一枚引き、引いた職業が今回の貴方の職業です。
医者、航空機パイロット、弁護士、ビジネスマネージャー、警察官、看護士、ビルの管理人、エンジニア等、色々あります。
人生ゲームだと医者のように高収入な職業が有利ですが、キャッシュフローゲームの場合はそうとも限らず、逆に難しいというケースもあります。
重要なのは収入ではなく収支管理ですので、ココもしっかり考えられているのがキャッシュフローゲームの良い所です。
財務諸表を書く
職業カードと財務諸表の項目が全てリンクしているので、書き写していきます。
ただし、上から順番に書いていくのは間違いです。
意味を考えると必ず順番通りに書いていくことになります。
財務諸表を書く順番
- 貸借対照表(資産、負債)
- 損益計算書(収入、支出)
- 総収入
- 総支出
- 毎月のキャッシュフロー
- 不労所得の合計
当キャッシュフローゲーム会では意味を考えながら正しい順番で書いて頂きます。
まずは理由をしっかり説明した上で順番通り書いてもらい、フォーマットも少し変えて順番を記載した財務諸表を使用し、キャッシュフローゲーム中に書き換えることになっても順番通り書いていけるようにしています。
財務諸表の説明が無い会はNG
そのため財務諸表自体書いたことも無く、わかっていないのだと思います。
書き終わったら右隣の人にお渡しして、間違いが無いかチェックして貰って下さい。
ご自身も左隣の方から財務諸表を受け取り、チェックしてあげましょう。
そのとき、何も考えず上から順番にチェックするのではなく、書く順番を意識してチェックして下さい。
問題無ければ右上の「監査役」という欄にご自身の名前を書きましょう。
準備終了、いよいよキャッシュフローゲームの開始です
ここまでできたらようやくキャッシュフローゲームの開始です。
その前にキャッシュフローゲームの流れを確認します。
ゴールの確認
ゴールは先述した通り、チーズを置いた所に止まり、必要金額を支払うことです。
しかし、現実的に考えると、お金さえ支払えたら達成できる目標とは限りません。
一例として、キャッシュフローゲームのゴールを一つである「世界の七不思議」を挙げると、
世界の七不思議
これはお金さえあればOKではなく、長期間を自由に過ごせる生活になっている必要があります。
また、帰国したら収入も貯金も無くなり、再就職するという状況では行けないので、旅行中も不労所得が入ってくる状況になっていなければいけません。
つまり、目標を考えると人生ゲームのようにお金を貯めれば良いのではなく、不労所得だけで生活できる状況=金持ち父さんになることが必須となります。
ここで、中間目標が決まってきます。
中間目標はラットレースから抜け出し金持ち父さんになること
不労所得だけで生活できるようになることが必須のため、目標達成の前にラットレースから抜け出し、ファーストトラック(金持ち父さんの世界)に行くことが中間目標になります。
ココがポイント
ラットレースから抜け出す方法
不労所得>総支出にする
不労所得は、「利息」「配当」「不動産」「ビジネスからのキャッシュフロー(オーナー業等)」で、名前の通り「働かなくても得られる所得」です。
現実的にもキャッシュフローゲーム的にも利息では難しいので、他の3つがメインの不労所得になります。
※実際は他にも不労所得を得る方法がありますが、ここではキャッシュフローゲームのルールに沿って進めるため割愛します。
「総支出=毎月の生活費」ですので、「不労所得が総支出を上回る=働かなくても生活できる」ということです。
これを達成すれば晴れてラットレース脱出、金持ち父さんの世界であるファーストトラックに行くことができます。
まずはラットレースをグルグル周って不労所得を増やし、金持ち父さんの世界であるファーストトラックを目指しましょう。
ファーストトラックに行けたらチーズを置いた箇所に止まってお金を支払ってゴールです。
ファーストトラックで具体的に何をやるのかは後述します。
※キャッシュフローゲームではこれでOKですが、現実では不労所得>総支出になってもラットレースから抜け出すことはできません。 ラットレースから抜け出すためには、単純に不労所得が支出を上回れば良いというわけではありません。安定したファーストトラック生活を送るためには現実的に考える必要があります。
現実はもっとハードルが高いので実際に動く際はご注意下さい。
ラットレースから抜け出す(金持ち父さんになる)って実際どういうこと?
ラットレースのルール
キャッシュフローゲームを始めるための準備ができたら、いよいよサイコロを振ってゲーム開始です。
ここからはラットレースでやることについて説明していきます。
ラットレースの準備
ラットレースを始める前に、初期資金を受け取り、サイコロを振る順番を決めます。
step
1初期資金を受け取る
始める前に、初期資金を計算して受け取ります。
受け取る金額は「貯蓄」と「毎月のキャッシュフロー」の合計額です。
例として警察官を挙げると、
貯蓄520ドル+毎月のキャッシュフロー1120ドル=1640ドル
です。
ここで、手元の資金が1640ドルになったわけですが、貯蓄も受け取った=貯金として遊ばせておく資金は無くなり、活動資金に充てたと思って下さい。
そのため財務諸表から貯蓄は消します。
※本来財務諸表には手元の資金も含めて書いた方が良いのですが、キャッシュフローゲームでは毎回書き換えるのが大変なので割愛されています。
step
2サイコロを振る順番を決める
一人一個ずつサイコロを振り、出た目が大きい人から順番に時計回りで進行します。
サイコロを振れるのは毎回一個です。
ラットレースでやること
ラットレースでは給料をもらいながら投資やビジネスをやることにより資金と不労所得を増やしていきます。
そのためにラットレースでは主に以下のことをやっていきます。
Opportunity(Big/Small Deals)
チャンスのカードです。
Big DealsとSmall Dealsに分かれていて、以下のような特徴があります。
※一つ一つの手段については長くなるのでキャッシュフローゲーム会でカードが出た際に解説します。
ここではキャッシュフローゲームのルールについてのみ記載します。
Small Deals
株や投資信託、区分所有や戸建ての不動産投資、スモールビジネス等。
資金作りのための手段が中心で、一部不労所得になる手段もある。
5000ドルを超える手段は出てこない。
big Deals
二世帯・四世帯・八世帯集合住宅(一棟買いの不動産投資)、ビジネスへの出資(リミテッドパートナー)、ビジネスオーナー(オートメーションビジネス)等。
Small Dealで作った資金を不労所得化していく手段が中心。
最低6000ドル~。

現実と同じで最初から大きな投資はできないので、まずはSmall Dealから始めていき、やがてBig Dealに繋げていきましょう。
Big Dealは最低で6000ドル~ですが、6000ドルだと殆ど何もできないので、もっと資金を作ってからの方が良いです。
注意ポイント
※以下補足です。キャッシュフローゲームのルールだけ知りたい人は読む必要ありません。
ラットレースはこのOpportunityが中心になるのですが、現実とキャッシュフローゲームでは大きな違いがあるため、同じ感覚でやると失敗します。
不動産投資を例に出すと、キャッシュフローゲームだと頭金や購入時のキャッシュフロー、ROI(投資収益率)等で判断していきますが、現実で似たような判断をしても上手くいきません。
しかし、巷に溢れている不動産会社はキャッシュフローゲームで出てくるような形の提案(家賃収入が月々○円で、ローンの支払いが○円、○円節税になり、毎月○円プラスになる)をしてきます。
「キャッシュフローがプラスになっているから」「保険代わりにもなるから」という営業トークを受けて購入し、不幸になる人が続出しています。
不動産会社は売って利益が出ますが、投資家は買ってからがスタートなので、購入時のキャッシュフローだけで判断してはいけません。
何故これではダメなのか、非常に重要なことですが非常に長くもなりルールの話から脱線するので詳細はキャッシュフローゲーム会で不動産のカードが出たタイミングでお話しています。
資金が足りない時のルール:銀行ローン
キャッシュフローゲームでは主に不動産投資をする場合に手元の資金が足りず、買いたくても頭金を支払えない場合があります。
この場合、銀行ローンを組むことが可能です。
銀行ローンには以下のルールがあります。
銀行ローンのルール
- 借りられるのは1000ドル単位
- 返済できるのも1000ドル単位
- 金利が月10%必要(1000ドル借りたら負債の銀行ローンの欄に1000ドル、支出の銀行ローンの欄に100ドル追加する=総支出と毎月のキャッシュフローも100ドル減る)
非常に暴利なのですが、ゲームの計算上わかりやすく1000ドル借りたら支出が100ドル増える、という形にしているのだと思います。
現実でこんなに金利が高ければ絶対借りませんね。笑
銀行ローンは急な支出が出て手元の資金が足りない場合に止むを得ず追加するケースもあります。
Pay Check(ペイチェック。一ヶ月が経過、要申告)
Pay Check(ペイチェック)のマスにピッタリ止まるか、通り過ぎると一つやらなければいけないことがあります。
それは、「申告し、毎月のキャッシュフローを受け取る」ということです。
警察官を例に出すと1120ドルです。
Pay Check=一ヶ月が経過したと思って下さい。
『毎月入ってくる総収入-毎月出て行く総支出=毎月のキャッシュフロー』ですので、一ヶ月が経過して増える手元の資金は毎月のキャッシュフローです。
キャッシュフローゲーム会をやっていると、何故かサラリーマンの頃の癖が抜けていないのか給料を受け取ろうとする人がいますが、ここで受け取れるのは毎月のキャッシュフローです。
また、現実で支出の管理ができていない人もPay Checkを通った際に総収入を受け取ろうとする傾向があります。
この辺りは現実の行動がキャッシュフローゲーム中にも表れて面白いです。
ここで重要なのは、「必ず申告しなければならない」という点です。
言い忘れてしまって次の人がサイコロを振ってしまった時点でお金を受け取る権利を失います。
必ず「Pay Check(ペイチェック)」と言って毎月のキャッシュフロー額を申告し、受け取りましょう。
この理由を明確に説明しない(説明できない)キャッシュフローゲーム会が殆どのようです。
理由はキャッシュフローゲームの説明書にも書いておらず、各々の解釈に任させています。
このようにキャッシュフローゲームで起こる様々な事象は各々の解釈に任されていることが多く、初心者がやっても理解できない点が多いです。
当キャッシュフローゲーム会では解釈に任されている部分も一つ一つ明確に説明しています。
Doodads
Doodadsは無駄遣いです。
直訳すると「がらくた」「飾りだけの不要な物」です。
内容は「カプチーノマシンを買う」「友達と高いランチに行く」「気前良く散財する」「コンサートに行く」「ゴルフに行く」等様々です。
これらは楽しいことで、費用を払うことで一時的な満足感が得られます。
しかし、これらをやることで今回置いたチーズに近付くかというと、近付くどころか時間もお金も失い、遠ざかる結果となります。
したがって、Doodads(無駄遣い)という扱いになります。
現実的にも支出やスケジュールの管理ができていない人はこのDoodadsが非常に多い傾向があります。
Market
市場(マーケット)に何らかの出来事が発生します。
例:不動産の買い手が付く(売却チャンス)、ビジネスの利益向上や売却チャンス、金の価格が上昇、等
不動産を例に出すと、買ったらずっと保有し続けると勘違いしがちな方が多いですが、一定期間保有して売却する方が儲かることが多いです。
保有し続けるとキャッシュフローは悪化し保有し続けるメリットが無くなってくるので、購入時点で売却するタイミングを予測しておきます。
ビジネスも儲かっているときに売却して別のビジネスや投資に回すのが効率的です(勿論例外もあります)。
その点を踏まえると、Marketで案件に流動性を持たせるというキャッシュフローゲームのルールは正しい考え方だと思います。
注意ポイント
以下補足です。キャッシュフローゲームのルールだけ知りたい方は読む必要ありません。
ずっと保有し続けたり、繰り上げ返済することを前提として提案している不動産会社は、顧客に提案する際に大きな利益を乗せており、短期売却を検討されるとそれがわかってクレームが発生するから長期で保有させる、というケースが非常に多いです。
または、不動産会社自体がよくわかっていないこともあります。
不動産会社=プロだから信用できる、と考える方も多いですが、不動産会社=不動産投資を検討している人を探し、売る営業のプロと思わざるを得ない会社が殆どです。
初心者向けのセミナーや営業トークを駆使して不味い料理(投資用物件)を美味しそうに見せるのが営業トークですので、お気を付け下さい。
この営業トークに引っかかって買っている人はそもそも購入時にしっかり検討せず、営業トークも信じ込んでいるため、不利な状況になっていることにさえ気付いていません。
※簡潔に書きましたが、これも詳細はキャッシュフローゲーム会でお話しています。
余談:DoodadとMarketに関する不思議な話
初心者向けキャッシュフローゲーム会は2006年から継続開催しておりますが、ほぼ毎回不思議な現象が起こります。
それは「MarketよりDoodadを引く回数の方が多い」ということです。
要は「現実と同じ現象が起きている」ということです。
MarketとDoodadは一周あたり3個のマスがあり、止まる確率は同じです。
それなのに、何故かDoodadに止まる回数の方が多くなります。
確率的には10回プレイすれば8~9回はDoodadが多い印象です。
当キャッシュフローゲーム会だけかもしれませんし、理論的な理由は説明できないのですが、毎回不思議に思っています。
これも私がキャッシュフローゲームと現実が似通った行動になり、プレイすれば「何故貴方が金持ち父さんではなく貧乏父さん側なのかが見えてくる」と思っている理由の一つです。
Charity(チャリティ、寄付)
金持ち父さんの本でも寄付することはお勧めされていますね。
総収入の10%を寄付すれば、次から3回のみサイコロを2個振れるようになります。
毎回2個振っても良いし、好きなタイミングで2個振ってもOKです。
スピードを早めたければ毎回振った方が良いです。
何がメリットなのかというと「進むのが早くなる=Pay Checkのマスを通る機会が増える」ということです。
ただし、本来見返りを求めてチャリティをやるのは不自然なので、サイコロを2個振るというルールのためではなく、チャリティの気持ちがあるかどうかで判断しましょう。
本質は「チャリティをすること」ではなく「チャリティをする人はどのような考え方で生活しているのか」です。
何回Charityの恩恵を受けたか忘れないように、コイン3枚わかりやすい場所に置き、一度順番が回ってくる度に1枚コインを取りましょう。
Baby
子供が生まれました。
財務諸表の「子供一人あたりの育児費」を支出の欄に計上します(=総支出が増え、毎月のキャッシュフローが減る)。
キャッシュフローゲームのルール上、子供が生まれるのは支出が増えるだけでデメリットでしか無いです。
しかし、子供が生まれて嘆くのは人としてどうかと思うので、頑張った理由が出来たと思って喜びましょう。笑
Downsized(リストラ、失業)
リストラによる失業です。
キャッシュフローゲームでも現実でも最も痛いイベントの一つです。
Downsizedに止まったら以下のルールが適用されます。
step
12回休み
失業したら仕事を探さなければいけないので、2回休みです。
何回休んだか忘れないように、コイン2枚わかりやすい場所に置き、一度順番が回ってくる度に1枚コインを取りましょう。コインが無くなったら復帰です。
step
2一ヶ月分の総支出を支払う
今回は一ヶ月仕事を探したら見つかった、というルールになっています。
そのため2回休むだけでなく、失業中は収入を失うことに加え、生活費も発生しますので、一ヶ月分の総支出を支払って下さい。
警察官の場合は1880ドルです(最初から支出の変動が無い場合)。
時々勘違いされる方がいますが、順番が回ってくる度に総支出を支払うわけではなく、一度切りです。
また、これはキャッシュフローゲームの公式ルールには無いのですが、当キャッシュフローゲーム会では支払う金額を総支出から不労所得は引いた金額にしています。
なぜなら、失業中でも不労所得は入ってくるからです。
不労所得があると仕事を失っても不労所得が少しでもあるとリスクヘッジになる、ということが実感できます。
破産
負債と共に支出が増え続けると毎月のキャッシュフローがマイナスになります。
その状態でPay Checkを通ると今までお金を受け取っていたはずが、今度は支払うことになってしまいます。
その時に手持ちの資金が無く支払えない場合は破産となります。
破産した場合は債務整理をするために以下のルールが設けられています。
破産したときにやること
- 資産を頭金の2分の1の価格で銀行に売る。資産は何件売ってもかまわない。
- 「1.」の売却代金で負債を返済し、毎月のキャッシュフローをプラスに戻す。
※返済する際はローン金利が高いものから返済しましょう。 - 3回休む。
資産を全部売却してもキャッシュフローがプラスに転じない場合は、以下の措置が取られます。
CFがプラスに転じない場合
- 負債のうち「自動車ローン」「クレジットカードローン」「小売店のつけ」のそれぞれ半額が帳消しになり、それらの毎月の支払いも半額になる。
- 住宅ローンと教育ローンは変わらず残る。
- それでもまだ毎月のキャッシュフローがマイナスの場合はゲームオーバー。
ただし、キャッシュフローゲームは非常に簡単でリスクも現実と比べるとかなり抑えられています。
そのため、余程リスクを取った投資をしていない限り破産しません。
初心者向けキャッシュフローゲーム会は2006年から開催していますが、破産した人はゼロです。
もし破産する人がいたとしたら、完全に現実を無視しルールのみを重視したゲーム的な動きになっているので、キャッシュフローゲームとの向き合い方自体を考え直した方が良いです。
有り得ないことですが、もしキャッシュフローゲーム会に参加して破産した場合、その主催者は何もわかっておらず、現実に合わせたアドバイスもしない(できない)人なので、参加自体控えた方が良いでしょう。
ラットレースでは他にも色々考える場面がある
色々挙げましたが、ラットレースでは他にも考える必要がある場面がたくさんあります。
例えば、負債を減らす考え方、支出の減らし方、人付き合いに対する考え方、目標と手段が一致しているかどうか、等。
とにかくルールだけを重視して出てきたカード一つ一つに反応していくだけではただボードゲームを遊んでいるだけになります。
気付きが得られ、現実の行動が変わるかどうかが重要です。
残念ながらネットワークビジネスの勧誘に使うための便利ツールに成り下がっている感もありますが、非常に優秀なゲームですので、是非多くを学んで下さい。
ファーストトラックのルール
上記の様々なラットレースの出来事を経て、不労所得>総支出になることができたら、いよいよファーストトラック(金持ち父さんの世界)での生活が始まります。
ボードの外側にあるファーストトラックの「Enter Here」と書かれている場所にコマを移しましょう。
ファーストトラックは、不労所得のみで生活できる人がさらに大きな金額の投資をしたり、目標を達成したりする場所です。
まずは財務諸表を裏返し、ファーストトラックの準備をしましょう。
ファーストトラックの準備
step
1あなたの不労所得
左上の「スタートの前に」という欄を記載していきます。
「あなたの不労所得」という欄に、ラットレースから抜け出した際の不労所得を記入します。
ただし、100の位は四捨五入しますので、例えば3680ドルの場合は4000ドル、3350ドルの場合は3000ドルと記載します。
step
2最初のキャッシュフローデー収入
同じく「スタートの前に」という欄です。
「最初のキャッシュフローデー収入」という欄に1.で記載した不労所得を100倍した金額を記入します。
これは、ラットレースから抜け出して金持ち父さんになれた程の経験が身に付いたこと、労働時間が無くなり不労所得作りに時間を集中させることができたことで、不労所得作りが加速し、不労所得が100倍になった場面からファーストトラックをスタートさせるためです。
step
3キャッシュフローデー収入の記録
「キャッシュフローデー収入の記録」という欄に移ります。
一番上に「最初のキャッシュフローデー収入」という欄があるので、step2で記載した最初のキャッシュフローデー収入を写して下さい。
今後はこの欄でキャッシュフローデー収入を管理していきます。
これで準備は終了です。
次にファーストトラックのゴールを確認しましょう。
ゴールするための条件
ゴールするための条件は財務諸表(ファーストトラック側)の右上に記載されている通り、以下の二つの方法です。
ゴールするための条件
- 最初に設定した目標を達成する(そのマスに止まって必要金額を支払う)
- 不労所得をさらに5万ドル増やす
ただし、不労所得を5万ドル増やすということにあまり意味はありません。
元々チーズを置いた目標を達成するために行動してきたわけですから、不労所得に関するルールはあまり意識せず、目標達成することに意識を集中してはいかがでしょうか。
ファーストトラックでやること
現実と同じで、ファーストトラックに行ったらあまりやることがありません。
不労所得を増やし続けることと、自由になれた人生を楽しむことが主な行動になります。
※ただし、不労所得の増やし方やファーストトラックの生活を維持するための考え方はキャッシュフローゲームと現実では異なります。
CASHFLOW DAY(キャッシュフローデー)
Pay Check(ペイチェック)と同様、一ヶ月が経ちお金を受け取れるマスです。
ピッタリ止まっても、通り過ぎてもキャッシュフローデー収入を受け取れます。
Pay Check(ペイチェック)との違いは、全て不労所得のため、申請しなくても受け取れるという点です。
得られた資金で不労所得生活を満喫しましょう。
チャリティ
ラットレースだけでなく、ファーストトラックにもチャリティのマスがあります。
現実でもラットレースから抜け出して経済的自由を手に入れてから社会貢献を始める方も多いです。
ファーストトラックでは収入の10%ではなく、10万ドルを寄付します。
今回受けられる恩恵は以下の通りです。
チャリティの恩恵
- 1~3個好きな個数のサイコロを選ぶことができる
- 毎回選ぶことができる(ラットレースのチャリティのような回数制限は無し)
ゴールから遠ければ3個、近ければ1個等、現在地によって個数を選ぶことでゴールに止まる可能性が大きく高まります。
不労所得を増やし続ける(緑のマス)
ファーストトラックの緑のマスは投資やビジネスのマスです。
収入を100倍まで増やせた状態からスタートするので、資金は豊富にあります。
そのため手段もラットレースのBig Dealsより大きなものが中心となります。
ラットレースとの主な違いは、不動産投資よりもビジネスオーナーとしての手段が多くなることです。
これは現実のファーストトラックでは不動産投資をあまりやらないということではなく、資金が増えると取れる手段の種類も増える、ということです。
人生を楽しむ(ピンクのマス)
ピンクのマスは、人生を楽しむための娯楽のマスです。
「ファーストトラック(金持ち父さんの世界)に行ったらこんなことができる」というのを体験するご褒美のマスです。
ピンクのマスの中で一番やりたいことにチーズを置きましたが、他のマスも一番では無いだけで興味がある内容もあるはずです。
チーズを置いていないマスをやってもゴールできるわけではありませんが、ルールだけに縛られず、資金に余裕もあるので興味がある内容だったらやってみてはいかがでしょうか。
キャッシュフローゲームをやるとゲーム的な発想になりがちですが、現実だったらどうするかを考えながらやることも重要です。
ピンクのマスをやったら、そのマスにコインを置きましょう。
「コインを置いた数だけ人生を楽しんだ」ということです。
チーズのマスに止まってゴール
チーズのマスに止まって必要金額を支払うことができたら無事ゴールです。
長時間の努力が実ったので大きな達成感が得られるはずです。
現実でもこの達成感が得られると最高ですね。
ゴールしたらキャッシュフローゲームは終了ですが、他の人も途中だったり、決めた時間がまだ経過していなかったらもう少しやりましょう。
目標を達成した時点で人生が終わるわけではありませんので。
せっかくだから他のピンクのマスを色々体験したり、緑のマスで不労所得を増やしてみてはいかがでしょうか。
ファーストトラックはあまり重要では無い
やってみたらわかると思うのですが、ファーストトラックでゴールできるかは運の要素がほぼ全てで、あまり重要ではありません。
現実でもラットレースから抜け出すのが大変で、ファーストトラックに行ったら自由な生活が得られているので遊ぶだけでも良くなります。
キャッシュフローゲームにおいてもラットレースからどのような流れで抜け出すのかを勉強することがメインとなり、ファーストトラックはチーズに止まるのがメインなので運の要素が大半で、他はオマケのようなイメージです。
早くラットレースから抜け出すのも大切ですが、できるだけラットレースで色々なことを経験してみてはいかがでしょうか。
本質はキャッシュフローゲームをマスターすることではない
キャッシュフローゲームをマスターしても「キャッシュフローゲームが上手い人」になるだけで、「現実で不労所得を上手に得られる人」になれるわけではありません。
何度かやっていると動き方がルールだけを意識してゲーム的になり、現実からどんどんかけ離れていく人が多いです。
実際に当キャッシュフローゲーム会に初参加時点で他の会で何度かやったことがあるという人は、大体現実には全く活かせないどころか、未経験の人の方が正しい動きになっています。
考える力が養われないなら、家でテレビゲーム等をしているのと同じです。
例えばOpportunityで底値の株が出た時に全力買いしている人は、本当に現実でもそのような買い方をするのでしょうか。
もう一つ不動産を例に出すと、ゲームではキャッシュフローがプラスの物件を買えば家賃収入(不労所得)が入るようになります。
しかし現実では、正しいシミュレーションができればわかるのですが、購入時のキャッシュフローはプラスなのに最終的な収支がマイナスになることがほぼ確定している物件も多いです。
キャッシュフローゲームでROIとキャッシュフローしか見ずに買っている人は、初体験ならOKですが何度もやっている人はそれで何を学べているのでしょうか。
大事なのはルールより現実に活かすこと
特に、「どう現実に活かしていくか」「現実だったらどのような判断をするのが正解か」を考えながらプレイすることが重要です。
大事なのはキャッシュフローゲームのルールを覚え、ルール通りやることではなく、現実に活かせる実学を学ぶことです。
ゲーム的な動きになってもゲームが上手くなるだけで現実は変わらないので注意しましょう。
当キャッシュフローゲーム会では初心者向けに「どのように現実に活かしていくのか」を中心に進行していきます。
そのため解説が長めで進行もかなりゆっくりになりますが、自分で買ってプレイしたり、他のキャッシュフローゲーム会に行くより学べることが格段に多いという自信はあります。
過去に当会に参加された方はキャッシュフローゲーム自体が初めてという方が一番多いですが、他の会に参加された方がいらっしゃると違いがよくわかるようです。
実学を学びたい方は一度だけでも当キャッシュフローゲーム会にご参加下さい。
現実とのゲームの違いをしっかりお伝えします。