今回はPC版であるCashflow Classicの体験談と解説です。
スマホアプリ版の体験談と解説を読みたい方は以下をお読みください。
キャッシュフローゲームのスマホアプリ版を実際にプレイしてみたので体験レビューと解説を記載しました。結構詳しく書いたので興味がある方の参考になると嬉しいです。
目次
PC版Cashflow Classicはとりあえずやってみたい方向け
キャッシュフローゲームは数名で集まってプレイするボードゲーム版が一般的且つマネーリテラシーを高めるのに最適です。だけど下記の問題もあります。
- 一緒にやる人を集めるのは大変
- ボードゲーム版は定価で約2万円とボードゲームにしては高価
- 知識・経験が無い人達で集まってもよくわからない
そのためキャッシュフローゲーム会に参加して知識と経験がある主催者に教えてもらいながらプレイするのがお勧めです。当会でも参加後に収入を増やせている方は沢山います。
しかしキャッシュフローゲーム会にも下記の弊害があります。
- 開催は東京や大阪等の大きい都市の開催が殆ど
- ネットワークビジネスの勧誘が大半。不動産大家が~と謳っている会でさえネットワークビジネス。
- 投資系も質が低い話が多いです(特に不動産投資)
本来は情報が少ない地方在住の方こそ参加した方が良いのですが精神的なハードルはあるでしょうし、思い切って参加しても実際に稼げていなかったり勧誘メインの主催者だと実学が不足しているので学べることが少なく、費用と時間が無駄になってしまいます。
運営者
「参加する前に一度は経験しておきたい」「ゲームの知識が何も無いまま参加することに抵抗がある」という方はまずはオンライン版をやってみても良いと思います。
そうは言ってもよくわからないという方は今回はPC版であるCashflow Classicをプレイしてみたので参考にしてください。
このページに辿り着いた方の殆どは初心者向けのはずなので、ある程度の解説も入れています。
ただし時間と費用をかけてキャッシュフローゲーム会に来場参加してくれた方々を大切にしているため、簡易的なものになっています。
また、実際に考えながらプレイすることでマネーリテラシーを高めるためのゲームなので、全てのマスやカードの話ではなく、今回のプレイで出たイベントのみ話題に挙げています。
これらの点をご了承の上お読みください。
スマホアプリ版のキャッシュフローゲーム(金持ち父さんのCFG)、PC版(Cashflow Classic)、ボードゲーム版の比較は下記の記事に記載しています。
キャッシュフローゲーム会は色々な場所で開催されていますが勧誘が多く、地方在住の方にはハードルもあります。学ぶというよりまず一度体験したいという方はスマホアプリやPCでやってみてはいかがでしょうか。
キャッシュフローゲームPC版(Cashflow Classic)の動作環境
まずは動作環境の確認です。
- PCでネットに繋げられたら誰でもプレイ可。
- 会員登録は必要だがニックネームでOK。メルマガが届くようになるが簡単に解除可
- 英語版のみ
運営者
「英語版のみ」で絶望したあなた。気持ちはわかります。私も英語は全くダメとは言わないですが苦手です。
英語アレルギーな方は今回はボードゲーム版のプレイ経験豊富な私の体験談を読んで一緒にやった気分になりましょう。
なお、ボードゲームはキャッシュフロー101です。
キャッシュフローゲームはキャッシュフロー101だけやれば十分です。
Cashflow Classicの始め方
下記サイトにアクセスして会員登録をします。
CASHFLOW® Classic—How Fast Can You Become – Rich Dad
First nameは何でもOKです。
なお、記入したメールアドレスに英文のメルマガが届くようになりますが末尾からの赤枠の箇所から解除出来ます。
会員登録画面に記入をしたらメールが届くのでリンクをクリックするよう求められます。
クリックするとプレイ開始できるようになります。「Play Now」をクリック。
WEB版であるCashflow Classicの画面が表示されるので矢印の箇所をクリックするとプレイ開始となります。
Roomの作成
Roomを選択します。
自分で部屋を作りたい、または1人でプレイしたいときは「Create New Room」を選びます。
ネット対戦したいときは「2/3」等空きがある部屋を選びます。ただし相手は外国人です。緑で囲った部屋はベトナム人のはずです。異様に選択に時間がかかる人がいる等の話も聞くので初プレイの場合は一人でやった方が良いです。
部屋名や人数を決めます。知り合いと複数人でやりたい場合はパスワードを設定しましょう。
japanを入れたら日本人が入ってきそうですがプレイ中にチャットも出来るのでネットワークビジネスの勧誘目的の人もいる気がします。
他者の参加待ち画面です。この時間でプレイヤー名の変更も出来ます。
「Begin Game」をクリックすれば一人でも開始されます。空き枠がコンピュータープレイヤーにはなりません。
Cashflow Classicの準備画面
目標=このゲームのゴールを決めます。最初が肝心と言うだけあって私は現実では目標設定を一番重要視しています。これが無いとゴールの無いマラソンを何となくのペースで走ることになります。
英語ですが内容は日本語版と同じです。緑の枠の箇所をクリックすると他の目標が表示されます。
オレンジの枠:目標の内容
これは子供のための証券取引所。
子供が投資とビジネスについて学べるスクールを設立するという内容です。
青色の枠:職業
スマホアプリ版とは異なり自動で決まります。伏せられたカードを引く形式であるボードゲーム版に近いルールです。
今回は医者でした。
月収:$13,200
貯金:$400
1ドル110円だとすると月収145万円あるのに貯金が44,000円しか無い人です。
ラットレースから抜け出すことを考える前にお金の教養を身に付ける必要がありますね。
キャッシュフローゲーム開始
目標が決まったらその目標を達成するために行動を開始します。
ラットレース
ラットレースの画面です。画像はクリックで拡大できます。
音声は効果音が鳴るだけなのでoffにすることをお勧めします。
ラットレースでは内側にある円を動きます。
画面の見方
- ドアマーク:退室。ゲームを終了します
- Borrow:借金。お金が足りない場合に借り入れをします。必要になったら借りたら良いのでこのタイミングで借り入れる必要はありません。
- Repay:返済。借り入れしていた負債を返済してローン金利分の支出を減らします。
- CHAT LOG:チャット。複数人プレイで対話をしたいときに使用します。
- Financial Statement:財務諸表。現在の財務状況を確認出来ます。
- ROLL:上記全てやりたいことを終えたらサイコロを振ります。
財務諸表の各々の意味
財務諸表を開いてみます。Cashflow Classicでは財務諸表は自動入力されます。
右上のPASSIVE INCOME(不労所得)がTOTAL EXPENSES(総支出)を上回ったら働かなくても生活できる状況になり、ラットレース終了です。
本来は財務諸表の記入を通じてお金の流れを理解します。
そのため財務諸表が自動入力されるのは致命的な欠陥と言わざるを得ません。
貸借対照表
下のASSET(資産)とLIABILITIES(負債)に分かれている箇所です。
ASSET(資産)
- Stocks/Funds/CDs:株、投資信託、譲渡性預金
- Real Estate/Business:不動産、ビジネス
LIABILITIES(負債)
- Home Mortage:住宅ローン
- Car Loans:自動車ローン
- Credit Cards:クレジットカード
- Retail Debt:小売店のつけ
- Real Estate/Business:不動産ローン、ビジネスの負債
教育ローン、銀行ローンの欄が無いのがボードゲーム版との違いです。
ただし銀行ローンは借り入れしたら表示されます。
損益計算書
左上のINCOME(月々の収入)とEXPENSES(月々の支出)に分かれている箇所です。
家計簿のような箇所です。
-
INCOME(月々の収入)
- Doctor (MD) Salary:給料。職業によって表記は変わります。
- Interest/Dividends:配当
- Real Estate/Business:不動産の家賃収入、ビジネスからの収入
-
EXPENSES(月々の支出)
- Taxes:税金
- Home Morgage Payment:住宅ローンの支払い
- Car Loan Payment:自動車ローンの支払い
- Credit Card Payment:クレジットカードの支払い
- Retail Payment:小売店への支払い
- Other Expenses:その他の支出(生活費等)
子供が生まれたら生活費、銀行ローンを借りたら銀行ローンの支払いが追記されます。
その他の項目
- PASSIVE INCOME:不労所得(利息、配当、不動産、ビジネス)
- CASH:手持ちの資金
- TOTAL INCOME:総収入
- TOTAL EXPENSES:総支出
- PAYDAY:月のキャッシュフロー(=総収入-総支出)
日本語版だとPAYDAY=PayCheck(ペイチェック)です。
ラットレース開始
サイコロを振ると自動で動いて止まったマスが表示されます。
Deal Oppotunity
投資やビジネスの機会のカードです。
smallとbigを毎回選びます。small dealsの最高は$5,000、big dealsの最低は$6,000です。そのためbigを引くなら最低でも$6,000以上必要です。
「small dealsで資金を作り、big dealsで不労所得化していく」とイメージしておけばOKです。
big dealsの$6,000はあくまでも最低額です。
$6,000貯まっても手を出せる案件数は殆ど無いですし、運良く最低額の投資が出来ても多少の不労所得を得ただけで資金が尽きてsmall dealsに逆戻りです。
全ての答えを書くことが正しいことだとは思わないので「いくらだったら十分」というのはここでは書きませんが、少なくても2万ドル以上は作れてからの方が良いです。
MUTUAK FUND
投資信託です。お金を預けて代わりに運用してもらうという話です。
市場が好調で高値を付けているという状況です。
Cost(今日の価格):30ドル、Cash flow(配当):無し、Trading Range(価格変動幅):10~30ドル、Shares owned(現在の保有数):無し
売り時でしたがこのときは保有していない(Shares ownedがゼロ)なのでスルーです。
株も考え方としては同じです。
House For Sale
不動産投資です。3BR/2BA=3bedroom/2bathroomです。
レイオフの影響で市場が低迷し、3br/2baがお得に購入可能になっているという話です。
不動産投資の各項目
- Cost(価格):5万ドル
- Cash flow(月々のキャッシュフロー):200ドル
- Down pay(頭金):4000ドル
ボードゲーム版だとROI、売価予測、ローン金額の記載もあるのですが、今回は省略されています。ただしローンは「価格-頭金」なので簡単に計算出来ます。
この価格、頭金、キャッシュフローで判断させる提案の仕方は、セミナーを頻繁に開催してボッタクリ案件を勧めてくる不動産会社のやり方と同じです。
不動産を売る側にとっては売って利益確定ですが、投資する側にとっては買ってからストーリーが始まります。
そのためエンディングまでしっかり検討し、ハッピーエンドになる案件以外手を出してはいけません。
本来は下記のような項目等も必要です。
- 保有予定年数
- 減価償却金額と期間
- 入居率予測
- 家賃下落率
- 適正家賃(入居年数が長い人がいたら退去後かなり下がる可能性がある)
- 税金
- 修繕
- 売却予想額
- 売却完了後の利益または損失見込み
- 損益分岐点を超えるまでの年数
キャッシュフローが黒字になるのは当たり前です。そして基本的には購入時が一番キャッシュフローが高いですし、売却時に値下がりもします。
キャッシュフローが黒字=儲かっていると勘違いさせて高値で売ろうとする不動産会社が多いので気を付けましょう。
※ただし上記全ての記載があっても検討がかなり甘い場合も多いです。
運営者
サラリーマン相手に区分所有を勧めてくる会社に多いです。
勧めてくる理由はそれが一番儲かるからではなく、情報弱者相手に売りやすいからです。
皆さんは物件価格の下落+大きく乗せられた不動産会社の利益分のマイナスをカバー出来る投資をすることになり、それで利益を出すのは難しいです。
財務諸表は自動入力
不動産を購入したので財務諸表を入力する必要があります。
しかし今回は残念ながら自動入力です。
Market
市場に何らかの動きが出るマスです。Oppotunityで購入した案件に影響が出ます。
例:不動産やビジネスの売却、金利が下落、下水管が破裂して修繕費用発生、金の価格が高騰
画像は「四世帯または八世帯集合住宅(不動産一棟)を1世帯あたり$35,000で買いたい」という話が出ているというマスです。
ビジネス
START A COMPANY PART TIME=パートタイムで会社を始める、です。
現実的には副業で始められるビジネスを始めて、利益が出てきたら独立する or 外注等にお願いして時間を生み出していくというのがリスクを抑えたやり方です。
当キャッシュフローゲーム会でもそれで一年で月10~50万円以上程度作っている人が結構います(ネットワークビジネスは把握している限りいません)。
小型機械会社を始める
小型機械の新製法を発明し、製造販売する会社を立ち上げる。
設立期は利益無し、長時間労働、残業手当無し。
- 価格:3,000ドル
- キャッシュフロー:無し
- 頭金:3,000ドル
設立期に利益が出ていないのは仕方が無いことで、赤字じゃないだけでも良いんじゃないかと思います。ここから如何に利益を上げていくかが重要です。
上手くいったら事業譲渡(M&A)で高く売るというのも選択肢です。
私も事業売却をしたことがありますが、それなりの金額が入るので更に利益が出るビジネスや時間を生み出せる投資に振り分けていくということも可能です。
CERTIFICATE OF DEPOSIT
譲渡性預金です。「譲渡も可能な定期預金」と思えば大体合っています。
譲渡性預金
大手銀行が顧客向けに特別な預金証書を販売。利息保証。保有期間に関わらず償還可能。
- 価格:4,000ドル
- キャッシュフロー:月20ドル
- 価格変動幅:4,000~4,000ドル(預金なので変動無し)
- 現在保有数:ゼロ
大事な預金金利(%)の記載がありません。
月20ドル=年間240ドル、価格が4,000ドルなので、
金利:240/4000✕100=6%
となります。銀行にしてはかなり高いですね。
やるかどうかの判断には明確な理由が必要です。
これがわかっていればキャッシュフローゲームから必要なことを学べているということになります。
逆にわかっていない場合は現実でも営業さんが喜ぶ人になってしまいます。
皆さんも考えてみましょう。
10 ACRES RAW LAND
10エーカーの土地。ランドバンキングと言われる投資です。
ランドバンキング
未開発地域にある10エーカーの土地。小川が流れ、公園向きの素晴らしい環境。
道路、電気、ガス、水道、騒音、全て無し。
- 価格:5,000ドル
- キャッシュフロー:ゼロ(土地のみ)
- 頭金:5,000ドル
海外の未開発地域の土地を買って、発展したら大きく値上がるので売却して利益を出すという案件です。
現実的にはトラブルも多い案件です。特に海外案件はトラブルがあった際に取り返すのも大変です。
実際に話を聞く機会があった際には鵜呑みにせず、現地に行って扱っている会社の実態確認や土地の将来性等、自分でしっかり調べて検討しましょう。
PAYDAY
直訳すると給料日。ボードゲーム版ではPayCheckです。
実際には給料だけではなく不動産や配当等の総収入(TOTAL INCOME)を受け取り、総支出(TOTAL EXPENSES)を支払い、結果としてキャッシュフローの金額(PAYDAY)を受け取るというやり取りが発生しています。
このマスに止まるか通り過ぎると自動的にCASHの項目が増えます。スマホアプリ版やボードゲーム版では自分で申告する必要があり、その行動にも意味があるのですが、この点は異なるルールとなっています。
負債の返済
お金が貯まったので「Repay」を選んで負債を返済しましょう。
今回はRetail Debt(小売店のつけ)を返済します。
返済することで負債と支出が無くなり、それに伴いPAYDAYも改善されました。
つまり、負債を返して金利の支払いを減らす=リスクゼロの不労所得を得るのと同じです。
現実では金利だけの話ではなく、無駄になっている固定費を減らすことが重要ですし、不労所得を得るより簡単です。
Doodads
Doodadsは無駄遣いです。これはボードゲーム版も同じ表現です。
今回は「誕生日:100ドル払う」です。人生ゲームっぽいですね。
詳細な説明は割愛しますが、目標に近付かない支出は無駄遣いという扱いです。お金を使うなら目標に近付くための支出を意識しましょう。
Charity
チャリティ。寄付です。
総収入の10%を寄付することにより次から3回のみサイコロを2個振れるようになります。つまりPAYDAYを通る機会が増えます。
「情けは人の為ならず」ということで、チャリティをするマインドがある人には巡り巡って自分に還ってきます。
現実的にはお金だけではなく、困っている人を助かる等の行動のチャリティも大切です。
Down Sized
失業です。
「総支出を支払い、2回休み、チャリティの権利を失う」です。現実と同じで結構痛い。
会社に依存している以上は会社の都合でリストラになっても仕方が無いので依存しないようにすることも重要ですね。
NEW BABY
子供が産まれました。育児費が発生します。
発生する育児費は職業によって異なります。医者の場合は640ドルと高額です。給料が低い職業だと100ドルを切ることもあります。
不動産の売却
Marketで3br/2baを9万ドルで買いたいという話が出ました。
この場合、5万ドルで購入し(ASSETSの3/2HOUSE)、9万ドルで売却するので4万ドルの利益です。有り得ない値上がり幅です。
しかしながら受け取れる金額の計算はこれでは間違いです。
実際は「ローンを返却して残りの金額が手元に残る」という話なので、売却額の9万ドルからLIABILITIES(負債)の3/2HOUSEの5万ドルを引く計算になります。
これは来場参加でキャッシュフローゲーム会をやると時々間違える方がいる計算です。
今回はASSETSとLIABILITIESが同じ金額(頭金ゼロで購入)なのでわかりにくいですが、大事なことなので覚えておいてください。
APARTMENT HOUSE FOR SALE
不動産投資(一棟買い)です。今回は2棟で合計24世帯の物件です。
オーナーが管理をしていたけど引退に伴い売却したいという話のようです。
他にもこのように四世帯集合住宅等、big dealsでは一棟買いの話が多いです。
ラットレース終了
ラットレース終了時の画面。
PASSIVE INCOME(不労所得)がTOTAL EXPENSES(総支出)を上回ったのでラットレース終了です。
現実的には「働いても働かなくてもどちらでも自由に選べる状態」です。好きな仕事だったら続けても良いですからね。
なお、今回はプレイ体験ということで色々なカードを見たかったのと、この記事用に出したいカードが出るまで待ったこともあり、現実的な動き方にならず現金が異常に貯まっています。
現実では絶対にやらないような動きをしないとこんなに貯まらないです。現実でこのような動きをするとリスクを取りすぎて破産する可能性の方が高くなります。
ファーストトラック
ファーストトラックの画面です。外側の枠を動くことになります。
ちなみに英文を日本語訳すると「準備が出来たらサイコロを振る。その前に財務諸表を確認しましょう。」です。
ファーストトラックの財務諸表はこちら。
ラットレースの不労所得(12,280ドル)から100倍に増えています。
これは時間が出来たことと、ラットレースを抜け出せるくらいのファイナンシャルリテラシーが身に付いたため、その後繰り返し増やして数年経った結果100倍に増えたというルールです。
ファーストトラックは以下のどちらかの条件を満たすとクリアです。
- 収入を5万ドル増やす。今回なら1,228,000ドル⇒1,278,000ドル
- 目標のマスに止まる。今回は南の島のファンタジー
せっかくなら意味の無い5万ドルの収入アップではなく目標達成して気持ち良くゴールしたいですね。
ファーストトラックの投資・ビジネス
緑のマスは投資またはビジネスです。
今回はQUICK FOOD MARKET(ファーストフード店)です。
ファーストフード店
- 説明文:月5,000ドルのキャッシュフロー、CCR(cash-on-cash-return)50%。
- 価格:12万ドル
- キャッシュフロー:月5000ドル
案件の説明は数字のみに簡略化されました。
ただしラットレースのときに省略されていた利率が記載されています。
CCRは投資額に対する年間のリターンです。
月5,000ドル✕12ヶ月=6万ドル。つまり価格12万ドルの50%です。
購入するとこのように自動で記入され、PASSIVE INCOME(不労所得)も増えます。
ファーストトラックは目標のマス以外買えない
紫のマスは夢のマスです。今回は「カンヌ映画祭」。
「1週間のフランス周遊旅行に加え、カンヌ映画祭に出席する。主役の座を射止めるかも!」というちょっと頭の中がお花畑になっているセレブみたいなことを言ってます。
その下にあるThis is another~の箇所は「これは他のプレイヤーの夢です。これをやると他のプレイヤーが止まったときにかかる費用が100%増加します」と書かれています。
つまり、仮にこれが10万ドルだった場合、次は20万ドルになるという謎のルールです。これはボードゲーム版でも同じです。
しかしながら、PC・WEB版のキャッシュフローゲームであるCashflow Classicでは自分で設定した目標以外買えません。これも謎ルール。
もしかしたら複数人でプレイしたら買えるのかもしれません。
ファーストトラックは「ラットレースから抜け出したらこんなことも出来るよ」というの体験をするという意味合いもある箇所です。
今回の目標は「南の島のファンタジー」ですが、二番目、三番目、等も本来はあるわけで、色々やるはずなんですよ。
なので一番の目標しか達成できず、あとはマネーゲームになっているのは残念です。
ファーストトラックのゴール
幾つかの投資・ビジネスを購入してあと一歩でゴールというところまで収入を増やしました。
だけど収入を5万ドル増やしてゴールすると強制終了なので収入を増やすのはここで止めて、目標達成を目指すことにします。
目標のマスにピッタリ止まってお金を払えたらゴール。
南の島のファンタジー。2ヶ月間贅沢を堪能する。人のいない海、ロマンチックな夜、等でのんびり過ごす。
10万ドルなので余裕です。そもそもお金に余裕があるからファーストトラックにいるわけですからね。
そしてゴール。これでゲームクリアです。
まとめ
冒頭でもお伝えしたとおり、とりあえずキャッシュフローゲームがどんなゲームなのかを知りたいという人には有りです。
ただし、不動産のROIや売却価格が無く不動産投資の勉強には一切ならずむしろ騙される人を増やすことになる、財務諸表は自動入力なので「キャッシュフローゲーム」なのにお金の流れを学べない、等の物足りない点も多いです。
また、何の知識・経験が無い状況で一人でプレイしてもゲームが上手くなるだけで現実には活かせません。
一度は解説付きのキャッシュフローゲーム会に参加することをお勧めします。
一番儲かるのは自己投資です。自己投資の時間とお金をケチる人は結果も出ず、自己投資した人以上の時間とお金を失いがちです。
地方在住だったりコミュニケーションに自信が無いという方もいると思いますが、ボードゲームをやりながら自然とコミュニケーションを取りますし、良い会を見つけられたら時間と費用は余裕で回収できます。
やらない理由を考えて動かないのは勿体無いですし、このページを読んでいるときのモチベーションはいつまでも続きません。
不満を抱えながらモヤモヤし続けるより、最短で結果が出る道を考えて早く結果を出すことを優先することをお勧めします。