金利の変化による為替への影響 - キャッシュフローゲーム会

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金利の変化による為替への影響

作成日:2015年5月1日

利上げがあると通貨は買われる?売られる?

インターネットで検索したりすると、
利上げ=預金金利の上昇に繋がるため、その国の通貨は買われる
と記載されています。

この説明は概ね正しいです。

一般的には利上げ=預金利率の上昇ですので、買われます。
例えばドル円の場合、アメリカが利上げをしたらドルと円の金利差が拡大することになるので、
円を売って、ドルを買います。
ただし、それだけで決まるとは限らず、他のファンダメンタルの要因にもよります。

あまりにも経済状況が悪いと通貨が暴落するので、通貨危機の際は「この金利まで上げれば大丈夫」という計算をして金利の上昇をします。
そのため一時的に通貨は買われますが、不安が強いと一時的に上がった後に更に売られることもあります。「通貨防衛に失敗した」と言われたりします。
 
ただし、
1.通貨防衛のための利上げ(通貨を買ってもらうため)
2.アメリカの利上げ(経済回復による金融引き締め=正常化)
の場合はやることは同じですが、状況が違うので考え方も変わります。

通過防衛と金融緩和後の正常化では若干異なる

アメリカの利上げの際は、現在の経済状況を考えると、2015年6月に金利を上げたら厳しいことになります。

そのため利上げが発表された瞬間はセオリー通りドルが買われるかもしれませんが、市場参加者の印象次第では先行き不安によりドルが売られる可能性もあります。

この場合、米株売り、連動して日本株売り、もありますので、売って得られた資金で安全資産の円買いになる=ドル安円高になる可能性もあります。

ただし、その後の経済状況の変化を見て、経済に大きな影響が出なかったり、強い指標が出たら金利差+米経済回復により、ドル高が進むことになります。
ただし、輸出の伸びが鈍化することによるドル高懸念もあるので、一本調子になるとは限りません。

今回の米国の利上げについては、時期と連続性の問題です。
無いとは思いますが2015年6月に利上げがあったとしても、これから半年は利上げしないと宣言すれば大丈夫だと思います。
この辺は6月のFOMC後のコメントが重要になってきます。

短期金利と長期金利

 
但し、金利というのが短期金利なのか長期金利なのかで少し考え方が異なります。

短期金利はいわゆる政策金利に連動し、長期金利は国債の金利で代表例が10年物になります。

例えば、2000年代にアメリカで起こった現象ですが、

景気過熱を抑えるために行った金融引き締めに対して、
短期金利は上昇する一方、
長期金利は低下する、いわゆるイールドカーブのフラット化が起こりました。
※参考(外部リンク):金融大学:イールドカーブ

これは、短期金利は政策金利に連動して上昇するのに対して、長期金利は将来の景気悪化を見越して買われるという現象でした。

金利と一口に言っても、短期と長期があるという事。
現在は金利のない世界になってきているので、金利と量という考え方があ
るという事。

この二点の切り口から考える必要があります。

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