キャッシュフローゲームとはロバートキヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」等の金持ち父さんシリーズで紹介されているボードゲームです。

キャッシュフローゲームを体験することで貧乏父さんから金持ち父さんに移行するための基本的な知識と流れを学ぶことができます。

このページでは2008年からキャッシュフローゲーム会を主催し、数百回レクチャーしている私がキャッシュフローゲームのコツ・攻略法を徹底解説しています。

お読み頂くと「キャッシュフローゲームをクリアするコツ・攻略法」「現実の行動を変えるために意識するコツ」を理解できます。

キャッシュフローゲームのコツ・攻略法│目的によってプレイは変わる

キャッシュフローゲームを数回プレイするとコツが掴めてきます。

プレイする度に考え方が貧乏父さんから金持ち父さんにシフトしていきます。すると、毎回ラットレースから抜け出してファーストトラックに行くことが可能になります。

※ファーストトラックは運の要素が強くなるので毎回ゴールできるとは限りません。

一方、キャッシュフローゲームに慣れてくると目的が変わってくる人が続出します。

慣れてくると目的が変わってくる

慣れていない頃:金持ち父さんの考え方を学ぶ
慣れてきたら:効率的にクリアするコツを考え始める

単にキャッシュフローゲームをクリアするコツばかり意識するようになると現実離れした行動が中心になってきます。そうなると現実に全く活かせず意味の無いゲームになってしまいます。

そのためこのページでは以下に分けて記載しています。

目的によってコツは変わる

キャッシュフローゲームのゴールを目指すだけのコツ・攻略法
現実に活かすためのコツ・攻略法

※このページに記載しているのはキャッシュフロー101のコツです。

以下のページに記載している通り、キャッシュフロー202はプレイ目的を考えると不要だと思っているので割愛します。

キャッシュフローゲームのクリアのみを目的としたコツ・攻略法

現実のことを一切考えずにやれば、クリアすることは簡単です。

まずはSmall Dealsで資金作りをするための仕込みをします。

仕込みのコツ

一株あたり1ドルに暴落している銘柄を待って、資金全額を使って買う。

1ドルまで落ちていなくても価格変動幅の最安値の株または投資信託が来たら全力買いをする。

値幅が大きく株式分割もあるOK4UとMYT4Uが買えたらベスト。

ROI38%を超える不動産投資を買う

ROI38%を超える不動産投資が出たら、その物件のキャッシュフローがマイナスになってでも銀行ローンを組み、毎月のキャッシュフローに余裕がある限り買い続ける

確率が低い案件には手を出さない

ランドバンキング(10エーカー or 20エーカーの土地)、スモールビジネス(小型機械会社やソフトウェア会社)、コインの購入等は株や不動産に比べて確率が低いので手を出さない(長時間やるなら可)。

義理の姉妹や友人が困っていても助けない。

資金作りと資金を不労所得に変えるためのコツ

仕込みが終わったらキャピタルゲイン(売買益)を得て不労所得に変えていきます。

資金作りのコツ

Small DealsとThe Marketで仕込み1~3で購入した資産が高値で売れるのをひたすら待つ。

不労所得作りのコツ1

投資資金が出来たらSmall DealsからBig Dealsの投資に移行し、ROIが高い案件を買い漁る。

Big DealsはROIが高めの案件が多いので48%以上を狙う。

不労所得作りのコツ2

Big Dealsは2万ドルあれば選択肢はかなり広がるが、1回やったらSmall Dealsに戻ってしまう。必要な不労所得の30倍以上作ってからの方が良い。

例:必要な不労所得が2000ドルなら6万ドル以上

キャッシュフローゲームのルール通り、不労所得が総支出を上回ったらラットレース終了です。

ラットレースから抜け出し、ファーストトラックに移行します。

ラットレースから抜け出す時とファーストトラックのコツ

ラットレースから抜け出す場合のコツ

不労所得が低いとファーストトラックで動きが鈍くなるため、2500ドル以上、できれば3500ドル以上でラットレースから抜け出す。

ファーストトラックでチーズに止まるコツ

チーズのマスに止まれるかは運頼み。

※チャリティをやると毎回サイコロを1~3個選んで振ることができるので、ゴール(チーズを置いたマス)に止まる可能性が高まる。

ファーストトラックでキャッシュフローデー収入を増やすコツ

3500ドル以上の不労所得を作ってからラットレースを抜け出せば苦労することは無い。緑のマスに止まったら何でも買う。

効率を重視したい場合は金鉱・ロシアの油田・調理器具のテレビ通販のような当たれば大きいビジネスを狙う。

一言で表現すると、リスク管理を完全に無視した現実では絶対にやらない動きをすることがコツ・攻略法です。

つまり、キャッシュフローゲームのクリアのみを優先した攻略法を実践すると、現実ではラットレースから抜け出すどころか資産を大きく減らす結果になる可能性が高いです。

最短でクリアするコツ・攻略法の追求は危険

iphone等のスマホアプリのオンライン対戦(キャッシュフロー101 NET)やPC版(WEB版。英語のみ)では対戦という形式になります。

キャッシュフローゲーム(101・202・キッズ・iphone等スマホアプリ)の違い
キャッシュフロー101、202、キッズ、スマホアプリの違いについて。202やiphone等スマホアプリは個人的にはお勧めしていません。その理由についても解説しています。

対戦する相手も貧乏父さんで、キャッシュフローゲーム会のように現実を理解している人の解説もありません。

本当に学ぶべきことを学べないと、現実に活かすよりも対戦で勝つコツ・必勝法を優先するようになります。

実際にネットで検索すると、上位表示されているページには現実では貧乏父さんだと思われる方々が書いたと思われる何の意味も無いコツ・攻略法・必勝法が並んでいます。

「キャッシュフローゲーム コツ」「キャッシュフローゲーム 攻略」「キャッシュフローゲーム 必勝法」等でネット検索してこのページを訪れた人も、誰よりも早くゴールできる必勝法を知りたいのだと思います。

しかし、現実はゲームのように簡単に資産を増やすことはできません。

キャッシュフローゲームをマスターして意気揚々と現実で勝負しようとすると、以下のように失敗します。

ゲームマスターは現実ではカモ

  • 株やFX等の相場:カモにされる
  • 不労所得作り:営業トークで射幸心を煽られ、安易に動いて失敗する
  • ビジネス:ネットワークビジネスの勧誘に引っかかり、射幸心と自己啓発を刷り込まれ、お金も人も失う

もちろんゲームを楽しむだけが目的なら、ゲーム的なコツ・攻略法を追求することがベストです。

そうではなく現実で不労所得が欲しい方、ラットレースから抜け出したい方は、その目的に合った動き方を学ぶ必要があります。

この先では現実のことも意識してプレイする場合のコツ・攻略法を記載しています。

キャッシュフローゲームを現実に活かすためのコツ・攻略法

現実に活かすことを考えるなら、プレイ時間は延びますが確実に資金と不労所得を積み上げることができ、金持ち父さんを目指す方にとっては学びの多いボードゲームになります。

そのためには主に以下を意識し、頭を使いながらプレイします。

準備や土台作りのコツ

チーズは現実の目標に近いものをしっかり選ぶ

何事も常にゴールを意識して行動することが大切です。適当に置く人は長続きしません。

財務諸表を書く順番を意識する。iphone等のスマホアプリには頼らず手書きする。

現実では自動で計算されず、自分で書くことになります。理解を深めるためにも自分で順序を考えながら書きましょう。

財務諸表を書くためのコツは、順番を意識することです。

(貸借対照表)①資産⇒②負債

(損益計算書)③収入⇒④支出

⇒⑤総収入⇒⑥総支出⇒⑦毎月のキャッシュフロー⇒⑧不労所得

何故この順番になるのかはご自身で考えてみて下さい。

株取引のコツ

株は安値で買うのが基本だが、一銘柄に一点集中ではなく分散を心がける

投資においてリスク管理は必須です。現実では株の一点集中というのは余程の局面で無ければありえません。

現実ではしっかり調べて10銘柄を買っても「上昇:2銘柄、変わらない:6銘柄、下落:2銘柄」となりがちです。

そのため如何に早く下落する2銘柄を損切りするかが重要です。

分散して購入し、各々の株価上昇を待って回収していきましょう。

※キャッシュフローゲームでは底値近辺で買えば損切りは殆どありません。

株を買うときは購入額だけでなく期待できる利益額も計算する。

なんとなく手持ちの資金から購入額を決める方が多いです。しかし、何となくやっても何となくの結果しか出ません。

「OK4Uを一株5ドルで1000ドル分(200株)を買って40ドルで売れたら7000ドル、30ドルなら5000ドルの利益が出る」等、購入時点で利益額を計算して株数を決めましょう。

不動産投資のコツ

平均以上の案件を意識する

キャッシュフローゲームの不動産投資はROI38%が平均的な物件。つまり知識がある人は買わない案件です。

平均的な案件に手を出す人は人並み以上の成果を得られません。常にお買得物件を意識することがコツです。

最低でもROI40%以上の物件で検討しましょう。

不動産投資はROIだけで検討しない

本来不動産投資で最も重要なのは目先のキャッシュフローより出口戦略です。

購入時のキャッシュフローだけで見ると現実では営業マンが喜ぶだけで、投資家は不幸になります。

現実では入居率100%をずっとキープすることは無いし、家賃の値下がりもあります。

出口=売却した際に利益が本当に残るかどうかも検討しましょう。

不動産売却時のコツ

不動産売却時はキャピタルゲインとキャッシュフロー両面で検討する

高値だったら即決する人がいますが、それでは考える力が養われません。

仮にROI42%、「価格40,000ドル、ローン36,000ドル、頭金4,000ドル、キャッシュフロー+140ドル/月」の物件に55,000ドルの買い手が付くとします。

その場合、売却価格からローンを引いた19,000ドル(利益はローンを引いた15,000ドル)を受け取る代わりに140ドル/月のキャッシュフローを失います。

19,000ドルを月々140ドルのキャッシュフローで回収するには107ヶ月もかかるので保有目的で断るのは現実的では無いです。

また、19,000ドルを再投資に回せば140ドル/月以上のキャッシュフローになる可能性は極めて高いです。だったら売却した方が良い、となります。

結局売却するわけですが、高値だからという感覚的な判断ではなく、数字で売却根拠をしっかり検討しましょう。

※65,000ドルの最高値まで待つ目的なら保有しても良いですが、いつになるかわからず機会損失リスクが発生します。

その他のコツ

リスクとリターンのバランスを考える

行動するときは期待できるリターンと失敗したときの減り幅を計算し、リスクとリターンのバランスを考えましょう。

キャッシュフローゲームは簡単なので大失敗は基本的にありません。

しかし現実では初心者は失敗する確率の方が高いです。

今からリスクとリターンの兼ね合いを意識し、リスク管理を徹底しましょう。

リスクが低い=良い案件ではなく、目的に合っているかどうかを考える

目的が明確ならば、目的に合わない案件に手を出すことは無くなります。

例えば早くラットレースから抜け出したいのに定期預金をやったり、お買い得感のある株を見つけて100ドルだけ買っても無理です。

目的と行動が一致しているかを考えることはとても重要です。

チャリティのコツ

「サイコロを2個×3回振るため」ではなく「チャリティだからやるかどうか」で検討する

本来チャリティは見返りを求めてやるものではありません。

「チャリティをやる人は結果として恩恵が得られている」だけです。

「チャリティの気持ちが無い」または「現実で手持ちの資金が大量に無いとやらない」という方は考え方がシフトしたらやりましょう。

現実で行動が変わらないなら意味が無いです。

結局現実に活かすコツとは何なのか

「リスク管理」「目的に合った行動」をすることがコツです。

投資やビジネスはキャッシュフローゲームとは異なりリスクが高く、失敗すると取り返すのも大変です。

リスクを負ってでも一気に増やすことを考えるより、大きく減らさないことの方が重要です。トレードでも「損切りが上手な人ほど儲かる」とよく言われています。

一方で、リスクばかり考えても慎重になり過ぎて結果に繋がるまでの期間が長くなります。この目的とリスク・リターンの兼ね合いは現実で非常に重要になってきます。

文章だけでは書ききれないので、キャッシュフローゲーム会に参加した方には詳細をお話しします。

ゲームと現実の共通のコツ・攻略法

現実を無視してゴールだけを目指す場合、現実に活かすことを重視した場合、どちらにおいても有効なコツ・攻略法があります。

支出の削減をする

負債を減らすことで、負債に応じた支出を減らすことができます。

固定費を減らすのは不労所得を増やすのと同じことです。

ただし、全ての負債を返すのは間違いです。

どの負債を返すのが有効なのか、不動産等の投資と比較して検討してみて下さい。

支出を減らすことは現実でも非常に有効です。収入を増やすことばかりに目を向ける人が多いですが、支出を減らす方が簡単です。

また、固定費を削減できたら、それはリスクゼロの不労所得を手に入れたことと同じです。ラットレースから抜け出すための不労所得も減りますし、ラットレース脱出後に失敗するリスクも低くなります。

キャッシュフローゲームをやると収入を増やすことに意識が向きますが「キャッシュフローの改善を意識する」ことが重要なコツです。

現実だと負債を返すだけでなく「携帯を格安SIMに変える」「電力会社を変える」等、色々あります。

他にも現実でも減らせる支出が無いか検討してみましょう。

キャッシュフローゲームを活かせるかは貴方次第

キャッシュフローゲームは正しく学ぶことができたら優秀な教材になります。

私自身も投資家から金持ち父さん貧乏父さんを勧められ、キャッシュフローゲームを体験したことがラットレースから抜け出すきっかけでした。

私が主催しているキャッシュフローゲーム会の参加者は「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだばかりの方が殆どです。

初体験や他の主催者の会で1回やった程度なら変な癖が付いていなくて良いのですが、問題は何度もプレイした方です。他のキャッシュフローゲーム会やiphone等のスマホアプリで何度もプレイした方は現実離れした必勝法に頼るプレイになっています。

しかも、質問をしても殆ど答えられず、現実でも何も活かせていません。

現実を変えられるかはキャッシュフローゲームではなく貴方の解釈と行動の変化次第です。

一人で考えても難しいなら、実際に行動している方が主催しているキャッシュフローゲーム会に参加するのも一つの選択肢です。実際に収入の柱を増やし、やがてラットレースから抜け出せるようになるまでのコツや考え方についての解説を受けられます。

キャッシュフローゲーム会の9割以上はネットワークビジネスの勧誘ですが、そうではないところもあるので、一度信用できそうなキャッシュフローゲーム会を探して参加されてはいかがでしょうか。

キャッシュフローゲーム会の評判や選び方、誘われた時の断り方
ネットで探すとたくさん見つかるキャッシュフローゲーム会の見分け方や勧誘されたときの断り方、必殺ワードについて記載しています。友人からの誘いだから安心だと思ったら大間違いです。

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