キャッシュフローゲームを体験し、金持ち父さんを目指す際に陥りがちな失敗は『インターネット、YouTube、SNSで収入アップの情報を探す』ということです。

キャッシュフローゲームをやると不労所得が欲しいという気持ちが強くなる方が多いはずです。

早くラットレースを抜け出したいという気持ちができて、かつネットだと気軽に探せるため、かなりの数の方がやっていることではないでしょうか。

ただし、インターネットで見つかる儲け話は情報を提供する側が情報弱者から搾取する仕組みになっていることが多いです。

経費がかかる仕組みである程貴方の失敗リスクも大きくなる

ラットレースを抜け出す、または独立すると、実際にラットレースを抜け出した方と話をする機会が増えます。

しかし、インターネットの情報を元にスタートしたという方には滅多に出会えません。

逆に、情報を提供している側がアフィリエイトや情報商材販売で稼ぎ、脱サラした方は数人知っています。

そしてその方は発信している情報の手段では生活できていないまたはギリギリで、収入源はアフィリエイト、ブログで募集した高額コンサルの収益ということが多いです。

これは仕組みを考えると容易にわかることです。

情報発信者の収益モデル

  • 人件費(時間含む)
    インターネットで見つかる情報=検索で上位にするために多大な手間がかかっている(自作のホームページの場合)
  • 広告宣伝費1
    魅力的なホームページを作るために費用を払ってホームページを作っている場合が多い
  • 広告宣伝費2
    難しいキーワード(不動産投資、投資ファンド、ビジネスなど)で検索上位にするためには、検索上位対策(SEO対策)の専門業者に依頼する必要がある
  • アフィリエイト収入
    情報商材、他のホームページへのリンクなどは、成約に至るとホームページの管理人に収入が入る仕組みになっています。
    そのために魅力的に見える文章を試行錯誤して考えています。
    また、高単価の商品の方が儲かるため、ランキング形式にしている場合は良い商材ではなく高単価案件が上位に来ている場合が殆どです。クレジットカードのランキングは特にわかりやすいです。
  • 紹介料
    インターネットに限った話ではないですが、良い情報を持っているように見せて紹介し、成約に応じて紹介料を支払うという仕組みも多いです。
    その場合、紹介者は紹介料目当てですので良い会社ではなく紹介料が多い会社をメインにすることが多く、その紹介料分のリスクは投資する側が追うことになります。

これらは会社にかかってくる不動産投資会社からの電話、メールで届く投資情報も同様です。

情報を見た側が儲かるかどうかを考えていない場合も多いです。

例として不動産に当てはめてみる

不動産の場合、上記の経費すべてを不動産価格に乗せて販売をします。

そう考えると都心の一等地に立派なオフィスを構えている会社もあまり良いとは言えないのがわかると思います。

この場合、買う側ではなく、不動産会社および紹介者が儲かる提案なのは言うまでもありません。

安く仕入れることができるルートや、たまたま安く仕入れることができた物件の場合は、投資する側もキャッシュフローを得られるかもしれません。

しかし、お得な情報はお得意様や今後も付き合っていける条件が良い人(年収や資産がたくさんある人)が優先のため、これから始めたいという方には回ってこない可能性が高いです。

また、上記のような会社は安く仕入れたらその分利益も大きく乗せるだけですので、良い物件には絶対に出会えないと断言できます。

良い不動産物件というのは非常に少ないです。

にもかかわらず常に広告を出し、セミナーでたくさん集客し、いつでも参加者達に提案できる物件があるというのはあり得ないです。

そう考えると毎月のように不動産投資のセミナーをやっているところには違和感を感じますよね。

特に初心者向けの不動産投資セミナーを毎月のように開催しているところは要注意です。

キャッシュフローゲームのような儲かる投資をするためには?

それでは、できるだけ安く、買う側が儲かる投資をするにはどうすれば良いか。

一番良いのは、当然のことながら売る側と同等以上の知識と経験を身に付けることです。

ただし、これから資産運用を始めたいという方には難しいです。

一例としては、経験が無いうちは勉強も兼ねて下記のような会社と付き合うことを考えることです。

  • 『紹介』のみ、またはそれに近い状態(経費がかからない仕組みを持っている)の会社と付き合う。
    利益優先ではない経営をしている確率が上がります。
  • 不動産売買以外がメイン(賃貸、管理)の会社と付き合う。
    不動産投資は高値の時期にやるべきではありません。投資メインの会社は高値でも売らないと経営が成り立ちません。賃貸メインの会社の方が購入者目線で考えて提案してくれる可能性があります。

これによって、利益に繋がる可能性が高まるだけでなく、知識と経験が身に付きます。

紹介のみでやっている会社は、紹介先のメンツを潰さないように、また今後も紹介してもらえるように、儲かる提案をしてきます。

ただし紹介のみでやっている=代理店が高い手数料をもらって頑張っているというパターンも多いです。

その場合はむしろ割高な物件を掴まされることになります。

紹介料が出ているのか、出ている場合はどの割合なのかを明示してもらった方が良いです。

例えば販売価格の1%程度またはそれ以上出ている場合は要注意です。

私がお世話になっている会社も、知り合いを紹介をしたら、購入後の満足感から更に紹介が生まれることが多いです。

これができる会社は少ないです。

なぜなら、経営に余裕が無い会社、もしくは多くの経費をかけている会社は、多くの件数を捌くことを考えるため、良い案件でなくても提案するからです。

例えば不動産の場合、余計な経費がかからない会社は不動産価格に乗せる経費が少ないため、買う側も比較的安く買うことができます。

また、経費がかからない=経営赤字リスクが少ないため、相手に合わせて余裕を持った提案をすることが可能です。

手を出すなら慎重に

以上のことから、インターネットで見つかる情報や知識は参考程度に留めて、安易に手を出さない方が賢明です。

自分ですべての選択をするのであれば、ある程度の知識と場数を積んでからの方が確実です。

報が少ない人ほど、たまたま情報が入ったときに殆ど調べず根拠の無いまま良い情報だと信じ込もうとして手を出して失敗する傾向があります。

何事も最初が肝心です。

最初で失敗すると、ラットレースを抜け出すタイミングが遅くなりますし、潰える可能性さえあります。

まずは安易に手を出さず、負けないことを優先しましょう。

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